100倍楽しい旅の作り方 と 日々見つける美味しいものを紹介します!
国際結婚

スウェーデン人との結婚とその手続き①

旅好きなみなさん、こんにちは!

旅とは直接関係がないのですが、私は昨年スウェーデン人と結婚しましたが、その入籍の手続きがなかなか思い通りにいかず苦労しました。

入籍の方法は主に二通りあるのですが、スウェーデンで先に入籍した上で、それを日本の地で日本にも反映させる方法を行ったという情報がブログ等ではあまり見つからず、試行錯誤で何とか手続きを完了させることができました。

今回は、同じような手続きを検討している方のご参考になればと思い、書き記したいと思います。

珍しく文字ばかりの記事になりますが、ご容赦ください。

スウェーデン人との結婚の方法

日本人がスウェーデン人と結婚するには、その手続きには大きく2通りの方法があります。

  1. 日本で先に入籍し、それをスウェーデンでも反映させる
  2. スウェーデンで先に入籍し、それを日本でも反映させる

このブログでは、私自身が行った2番目の方法での手続きの全容を、徹底解説したいと思います。

徹底解説とは言え、スウェーデンも日本も役所仕事のため、役所によって、またその担当者によってもやり方や考え方が異なる場合があります(実際に私のケースでも、言っていることが担当によって違うことがいくつかありました・・・)ので、あくまで詳細はその時の管轄の役所や担当にしつこいくらい確認することをおすすめします。

手続きで一番大切なこと

始めにお伝えしたいのが、入籍の手続きで一番大切なことは、忍耐ということです!

特にスウェーデン側の税務署(Skattverket)ののんびり対応にはイライラせず、あきらめず耐え抜く精神力を携えて、しつこくお尻を叩いて対応してもらうことが大切です。

とにかく忍耐力さえあれば、最後は何とかなります(笑)

場合によっては想定外の待ち時間や費用(想定外の渡航)が発生することもありますが、そこも含め、寛大な気持ちと余裕を忘れないようにしてください・・・!

そしてパートナーにも全面的に協力してもらい、一緒に乗りきってください ^^

手続きを始める前に知っておこう

両国での入籍完了のためには、その開始から完了までに制限時間があります

例えば、スウェーデン側で二人の婚姻要件具備証明書発行のために必要な日本人の独身証明書は発行から3か月以内が有効です。

そしてその後のスウェーデンでの入籍手続き(婚姻証明書発行)のために必要な婚姻要件具備証明書も発行から3か月以内でなければなりません。(期限が切れたら独身証明書から取り直しです。)

さらにその後の、日本側でスウェーデンでの入籍を反映させるために必要なスウェーデンの婚姻証明書も発行から原則3か月以内のものでなければなりません。

この辺りの制限時間は、変わりうるため、一連の手続きを始める前に、スウェーデン側、日本側の両方に確認しておくことをおすすめします。

この通りに計画的に事が進まないと、どうしようもない思わぬ渡航費が掛かってしまうことになります。

お仕事をされている方の場合は、休暇を取得しなければならないなど、更に苦しい状況になりかねません。

そして、その制限時間を加味して、日本とスウェーデンのどちらで先に入籍したほうがベストかをお二人で検討するのがよいと思います ^^

手続きの内容と所要時間

私の場合は、少し特殊でした。スウェーデンでの入籍を先にする方法を選びましたが、当時私は欧州の別の国に在住していたため、日本の法務局での「婚姻要件具備証明書」ではなく、その国の日本大使館にて独身証明書を発行してもらいました。

ただ、スウェーデンでの入籍を先に行う人の多くが、普通は日本にてこの「独身証明書」に代わる「婚姻要件具備証明書」を法務局で発行してもらうことになると思います。

ここでは、私が実際に使用した独身証明書バージョンでご紹介していきます。

私の場合は、まず日本から戸籍謄本を両親に取り寄せてもらい、それをもって在住国の大使館にて独身証明書を入手しました。

また、可能であれば管轄の日本の役所の婚姻届の用紙も2~3枚取り寄せておきましょう。パートナーが日本に来日できない場合には、日本の婚姻届のサイン欄のサインは直筆必須ですので、事前に書いてもらっておく必要があります。

スウェーデンへの渡航は、スウェーデンでの婚姻要件具備証明書の申請時と入籍時の二回となりました。

他方で、日本で先に入籍する場合には、基本的には相手のスウェーデン人が一度のみ来日すれば済むと思います。もしくは管轄の区役所・市役所に相談すれば、必要書類のみの提出で本人(スウェーデン人)不在でも日本での入籍が可能な場合もあるとのことです。

それでは、私のケース(スウェーデンで先に入籍する場合)の手順を時間軸と併せてご紹介します。

手順1:日本人の「独身証明書」を入手する(所要日数:2~3週間)

スウェーデンで入籍するための最初のステップは、まず日本人側の書類を準備します。

独身証明書の入手には、戸籍謄本の原本(発行から3か月以内)が必要です。

私と同じように海外在住の場合には、同じ戸籍に入っている日本にいる両親等に取り寄せをお願いするとよいと思います。

まず戸籍謄本が手元に来るまでに2週間前後かかります。

入手したらすぐに最寄りの大使館へ戸籍謄本と自分のパスポートを持って独身証明書の発行を依頼します。(英語で発行してもらいます。)

いくらか手数料がかかりますので事前に最寄りの大使館の領事部に聞いておきましょう。

各大使館の窓口の状況にもよりますが、早ければ即日発行してもらえます。

手順2:スウェーデンで婚姻要件具備証明書を申請する(所要日数:約4~8週間)

入手した日本人の独身証明書を、スウェーデンの税務署に本人同伴で提出する必要があるため、日本人がすぐにスウェーデンには行けない場合には、まずはPDFをスウェーデン人パートナーにメールで送って、税務署に内容確認をしてもらいます。

問題なければ、それを手に持ってスウェーデンに渡航します。

その間、パートナーには、税務署の婚姻要件具備証明書フォーマットに必要事項を書いておいてもらい、スウェーデンに着いたら、そこに日本人の必要事項も記入して、パスポートおよび独身証明書と併せて、パートナーと一緒に管轄の税務署窓口申請に行きます。(税務署の場所は、オフィスや窓口がいくつかあるので、住所を確認して、正しい窓口を訪れましょう。)

そこから4~8週間で、パートナーの自宅に婚姻要件具備証明書が郵送で届きます。

このプロセスが最大に命取りな待ち時間となる可能性がありますのでご注意ください!!

私たちの場合は、申請した際に、4週間以内に郵送にて受領できると聞いていたのに、4週間経っても音沙汰がないため、「まだか」と税務署に問い合わせると、「発行は8週間以内です。ちなみに、まだあなたたちの申請書は審査の順番待ちです。」といいます。

私はビザなしでスウェーデンに滞在しているため、そんな悠長なことは言っていられないというのに・・・

何とか数日に渡り電話でのしつこいお願いを繰り返して、申請から7週目の途中で入手することができましたが、本当にヒヤヒヤ(もはやイライラ)しました。

あのまま成り下がって大人しく待っていたら、恐らく8週どころか10週くらいはかかっていたと思います・・・

なぜこの待ち時間が命取りになるかと言うと、スウェーデンでは、入籍手続きがいつでもすぐにできるわけではないからです。

スウェーデンでの入籍には、教会での入籍(セレモニー付きのいわゆる結婚式)と、役所で行う簡単なセレモニー付きの入籍の2通りがありますが、どちらも限られた日程の中で事前予約制で、予約時に婚姻要件具備証明書の提出が必要です。

さらに上記の通り日本人がビザなしでスウェーデンに滞在できるのは3か月以内のため、婚姻要件具備証明書の申請、入手、入籍の3つの工程を3か月以内に完了できないと、改めて時間(約6か月)を置いて再度スウェーデンに渡航しなければいけないことになり、その間に、発行された婚姻要件具備証明書の有効期限は切れてしまうことになるので、手続きを完了させることは絶望的で、振り出しに戻ることになってしまうのです。

例えば、スウェーデンの滞在許可を持っている日本人の場合はこの心配がないため、それほど時間に振り回されることもないと思います。

手順3:スウェーデンで入籍する(所要時間:30分)

2の婚姻要件具備証明書の申請と同時もしくはそれ以前に、できるだけ早めに最寄りの役所(コミューン)で入籍手続きの予約、もしくは教会での挙式の予約をします。

私たちは役所での手続きを選択しましたが、手続きが可能な日は土曜のみで、しかも毎週土曜日ではなかったりしました。

時と場合によっては数か月前から予約が埋まってしまっていることもあるため、できるだけ早く日程を調整し、役所に日時の予約をします。

手続きにかかる費用は、役所にもよりますが私たちは1000Krで、事後請求書での支払いでした。(私たちが手続きしたLundの役所は、Lund市役所に住民登録されていない人を含む入籍の手続きは有料で1000krでした。)

入籍の手続きには、役所への事前予約を行い、婚姻要件具備証明書を決められた日(私たちは一週間前)までに郵送もしくは市役所へ届ける必要があり、同時に、当日立ち会う2人の証人の名前、住所を知らせる必要があります。

入籍手続き自体は、30分以内で終わります

Photo by Olivia Bauso on Unsplash

私は当日の流れを役所での手続きだけだと思い込んでいたら、きちんと誓いの文言を読み上げる婚姻担当者がいる特別な部屋で、ちょっとしたセレモニーのようなことが行われると数日前に知り、慌ててキレイめなワンピースを用意しました(笑)

予定がある方は、それなりに着飾る準備をしておくと良いと思います ^^

この入籍手続きの日に、婚姻証明書をもらうことができます

私はこの後に日本での入籍に婚姻証明書が必要なため、英語で二部発行してもらいました。(一部はスウェーデン保管用、もう一部は日本での手続き用です。)

結果的に日本での手続き時には、日本の役所にてコピーを取って原本は返してくれたため二部は必要なかったかもしれませんが、お金がかかるものではなかったので、念のため二部発行してもらうと安心だと思います。

これでスウェーデン側の入籍手続きは完了です。

ひとまず一息つくことができます ^^

あとは、日本の婚姻届用紙のサイン欄にパートナーの直筆サインをもらって日本に持ち帰ります。(私は、書き損じの時のために2部用意してサインをもらっておきました ^^)

それでは次に、日本にて日本の入籍手続きに反映する方法をご紹介します。

スウェーデン人との結婚とその手続き②旅好きなみなさん、こんにちは! 前回に続いて、今回はスウェーデン人とまずスウェーデンで入籍した後に、日本で入籍する方法をご紹介しま...