100倍楽しい旅の作り方 と 日々見つける美味しいものを紹介します!
ルーマニア

【前編】ルーマニア第3の都市クルージュ・ナポカへ週末旅

旅好きなみなさん、こんにちは!

ルーマニア国内発掘中ですが、先日はクルージュ・ナポカに行ってきました!

クルージュはルーマニアのトランシルヴァニア地方最大の人口を誇るルーマニア第3の都市で、学生の街でもあります。ハンガリー系の住民が2~3割を占めていると言われていて、レストランやお店ではハンガリー語も話されていて、とても興味深い文化を持つ地方です。

ブカレストと比べると、建物などには西欧の雰囲気が強く、街歩き観光が魅力の街です。前編レポートは、クルージュへのアクセスと空港から市内へのアクセス、クルージュ在住の友人直伝のおすすめの展望スポット、絶品ハンガリー料理のレストラン、地元の若者に人気なおしゃれな朝食が楽しめるカフェなどをご紹介します ^^

1RON(ルーマニアレイ)=28円(2018年6月時点)

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クルージュ・ナポカ1泊旅の概要

滞在時期:2018年4月下旬の週末
経費:720レイ(=約20,160円)(宿泊費以外全て)
移動手段:飛行機、バス、Uber(ウーバー)

クルージュへのアクセス

クルージュへは飛行機で行くことをおすすめします。実は電車、バスでも行くことができるのですがいずれも9時間以上かかり、かなり辛い旅路になります。

飛行機だと一時間弱で、ウィズエアーなどのLCC(格安航空会社)が多く就航しているため往復10,000円前後で飛ぶことができます。私は土曜日の朝8時過ぎにブカレストを発ち、日曜日の夜20時過ぎにクルージュを発つスケジュールの飛行機を、旅行の二週間前に予約しましたが13,000円程でした。また、時期や時間帯によっては、往復5,000円ほどで飛ぶことができます。

ちなみにブカレストのアンリ・コアンダ空港の国内線用ゲートはセキュリティーチェックを抜けてすぐ左のこじんまりしたエリアなので、預け荷物がない場合は1時間前に空港に到着すれば十分間に合うと思います。

クルージュからは、実は地味に国際線が飛んでいます。フランス、ドイツ、イタリア、スペインの数都市や、ウィーン、ブタペスト、アテネ、ドバイにも飛ぶことができます。

ブカレストからクルージュ経由で他国へ移動するという旅行計画もおすすめです。詳しい就航情報はクルージュの空港公式サイトを参照してみてください。

クルージュの空港敷地の外から見た空港

空港から市内へのアクセス

クルージュの空港は規模が小さいため迷うことはまずありません。

空港から市内へは5番、8番バスが市内まで出ていて、運行頻度も高く、安くて安全なのでおすすめです。2回券(一枚のチケットの両端をバス車内で打刻します)が4レイです。

バス乗り場は空港の敷地を出て右に100m程歩いたところにあり、乗り場前にチケット売り場があって、おばちゃんが笑顔で迎えてくれます。おばちゃんの隣には券売機もありますが少し分かりづらいため、おばちゃんからの購入をおすすめします。

クルージュの空港バスのチケット売り場
クルージュの空港バス車内

空港から市内は、このバスで30分弱です。市内観光をする場合は街の中心であるStatia Soraという停留所での下車がおすすめです。

ちなみに、私は帰る時は市内からウーバー(Uber)を利用しました。市内のどの辺りから乗るかにもよりますが、中心部からであれば、30~45レイで空港まで行くことができます。需給の関係からなのか、若干ブカレストより相場が高い気がしますが、日本人の感覚からすると空港まで約1200円で行けるというのは破格だと思います。

クルージュ街歩き

クルージュの主な観光スポットは、街のシンボルになっている聖ミハイ教会を中心に半径1kmくらいのため、徒歩でも回ることができます。バス網も整っており頻繁に走っているため、ちょこちょことバスに乗るのもよいでしょう。クルージュはブカレストとは異なり、バス路線図がウェブサイトで見やすく掲載されており、とても分かりやすいです。料金システムも明瞭で、回数券以外にも、1日券(12レイ)、3日券(20レイ)もあります。

クルージュ観光市内を走るトラム

※路線図をクリックして公式サイトで詳細を見る↓

バスを使い倒したい方はこちらの公式サイト(英語)が便利です。

教会見学やカフェ巡りはもちろんですが、天気がいい日は、ソメシュル川沿いをスタジアムまで数百メートル続くセントラルパークをのんびり散歩するのもおすすめです。

公園内のスタジアム付近には屋台が出ていて、アイスクリームやルーマニア名物のクルトス(約10レイ)というバームクーヘンのようなお菓子を目の前で焼き上げて売っています。これが熱々で、シナモンなどのスパイスと程よく砂糖がまぶしてあって、パンのような飽きのこないお菓子なのです。ついつい食べきってしまう美味しさなのでぜひお試しください。

クルージュ観光セントラルパーク内の遊歩道
クルージュ観光クルトスの屋台
クルージュ観光バームクーヘンに似ているクルトス

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絶景を眺められるおすすめのカフェ

中心部を歩いてクルージュの街並みを楽しんだら、ぜひ展望スポットに上がることをお勧めします。

クルージュの西欧風な街並みを一望でき、それはそれは絶景です。そのスケールを感じと同時に、意外にもクルージュが山に囲まれた街であることを知ることもできます。

その展望スポットとは街中から歩いて15分程の公園(Parcul Cetăţuia)の丘の上です。私たちはそこにあるPergolaというカフェで、ルーマニア名物のレモネードを飲みながら絶景を楽しみました。

クルージュ観光カフェ「Pergola」
クルージュ観光眺めとレモネード

Pergola

気軽にゆったりと景色を楽しむにはこちらのカフェがおすすめですが、景色だけでいいという方は、カフェの横を通って更に上がっていくと展望スポットがあります。

この丘も公園になっているためブラブラするのも気持ちが良いです。

実はもう少し先にはPanoramic Cetatuieという宿泊施設とカフェレストランもあり、眺めが良いのですが、ルーマニアにしてはお高めで気軽というよりは、きちんと食事を楽しむレストランという感じということなのでシチュエーションにより訪れてみてください ^^

Panoramic Cetatuie

大人気!ベジタリアンじゃなくても食べたいベジレストラン

友人オススメでクルージュで最近はやっているベジレストランがあるというので行ってみました。「Samsara FoodHouse」。

ガーデンカフェ風の素敵なお店で、外国人観光客も訪れるようで流暢に英語を話すスタッフが多いです。見た目でそそられるお料理は、どれもベジタリアンもしくはビーガン向けで、ベジタリアンやビーガンではなくても、小腹が好いた時や軽く食事をしたい時などにもぴったりな、ヘルシーで美味しいレストランです。

GoogleMap上では、なんと4.7という超高評価を受けています。

クルージュ観光ガーデンカフェのような雰囲気
クルージュ観光テラス席が気持ちいい(店内にも席はあります)

私は友人オススメというStuffed eggplant(26レイ)をチョイスしましたが、ベジメニューというと味が薄い印象ですが、しっかりとコクのある味付けで、でもどこかヘルシーさを感じるとっても美味しいお料理でした。

私はトライしませんでしたが、寿司系メニューは、友人曰く、やはり日本人としては少々納得しづらいお味とのことなので、興味がある方はぜひトライしてみてください ^^

クルージュ観光ベジタリアンでなくても美味しいお料理

Samsara FoodHouse

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ハンガリー系の料理のおすすめレストラン

夕飯はガッツリとしたハンガリー系の料理を食べに「Bulgakov Café」へ。

テラス席が素敵で満席に近い大人気店です。若干偏見があるかもしれませんが、友人曰く、ハンガリー系の人はとても接客が上手とのことで、確かにこのレストランのウエイターさん、ウエイトレスさんは明るくてサービス精神旺盛でした。レストランは店内とテラスで相当広いです。

クルージュ観光雰囲気の良いハンガリー料理レストラン「Bulgakov Café」

私は寝不足と旅の疲れで半分ダウンしてしまっていたので、もりもり食べれずとても残念でしたが、私たちが頼んでシェアした二品はどちらも絶品でした!

そしてその値段にも感激です。

グラーシュスープは、スープというよりシチューのような「煮込み」という感じで、濃厚で牛肉も柔らかくとても美味しかったです。チキンのパプリカ煮は、付け合わせを選べて、ママリガというルーマニアの主食であるトウモロコシ粉の蒸したものもありましたが、ここは友人おすすめでハンガリー風だという、小麦を小さくちぎって蒸したようなものをチョイス。この小麦の粒々が、クリーミーで柔らかいチキンと絡み最高に美味でした。

こんなに柔らかくて美味しいチキンは初めて食べたと言うくらい、チキンの美味しさに感動しました。クルージュに行ったら、ぜひこのハンガリー系の食事を楽しんでみてください ^^

クルージュ観光Hungarian Goulash(ハンガリーのグラーシュスープ)17レイ
クルージュ観光絶品のChicken paprikash(チキンのパプリカ煮)16レイ

Bulgakov Café

おしゃれさん必見!朝ごはんが美味しいハイセンスなカフェ

クルージュの街の中心部にはパン屋さんやカフェがあり、朝食やブランチを素敵な雰囲気で楽しむことができるのですが、友人イチオシで、私もすっかり魅了されたカフェをご紹介します。

クルージュ観光RootsのFacebookより
クルージュ観光メニュー
クルージュ観光目の前で用意されるコーヒー

この「Roots」はコーヒーにこだわっていますが、コーヒーが苦手な私もここのカフェラテは美味しくいただきました ^^ またコーヒー以外の飲み物もあって、何と言っても朝食セットがとても美味しいです。

クルージュでホテル滞在する際でも、朝食はカフェで楽しむというちょっと贅沢な旅もおすすめです ^^ このカフェは大人気で小さい店内のため、いつもすぐにいっぱいになってしまうようなので、要注意です!

クルージュ観光Greek poached eggs(23レイ)
クルージュ観光Poached eggs and salmon(27レイ)

Roots

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おまけ情報:地元民のみ!スープが絶品な穴場レストラン

二日目の夜に訪れたのは、恐らくほぼローカル客しか来ないこちらの食堂風なレストラン。

「Restaurant Phoenix」。

チャレンジしたい方は、店名に注意してください!GoogleMapでは「Restaurant Pheonix」と表記されているのですがお店の看板は「Restaurant Phoenix」です(笑)

個々の値段は覚えていないのですが、ビール、レモネード、水なども頼んで二人で85レイで、お腹はいっぱいでした。

クルージュ観光ローカル色が強いレストラン
クルージュ観光店内の様子

食に飽くなき探求心を持つ私にぜひ食べてほしいと友人が勧めたのが「Ciorbă de burtă(チョルバ デ ブルタ)」(牛モツの酸っぱいクリームスープ)です。

臭みがありがちなこのルーマニアを代表するスープですが、ここのチョルバ デ ブルタは臭みが少なく美味しいというので試してみました。

あと、こちらもルーマニアのスープの定番「Ciorbă de legume(チョルバ デ レグメ)」(野菜の酸っぱいスープ)も頼んで2人でシェアしました。この野菜のスープはいつどこで食べてもとても美味しく、スープ好きにはマストなルーマニア料理です。

クルージュ観光手前が野菜のスープ、奥が牛もつのスープ

他にはこれもルーマニアらしい「mici(ミチ)」(ひき肉を棒状に焼いた肉料理)や豚肉の炭火焼きを頼みました。お肉も新鮮で美味しかったです。

そしてデザートは「Papanaşi(パパナシ)」(チーズ入り揚げドーナッツ)を。ですが、このパパナシは正直イマイチで少し残念でした。

私は初めてのルーマニア料理屋さんに行くと、必ずパパナシを頼み、ひそかにパパナシランキングリストを作ってしまうくらいパパナシが好きなので、そんな私のおすすめパパナシのお店は別途ご紹介したいと思います ^^

クルージュ観光グリル系はどこでも焼きたてで美味しいルーマニア
クルージュ観光少し残念なパパナシ

Restaurant Phoenix

私は滞在時間が短く訪れることができませんでしたが、おしゃれな街・クルージュには、他にもおすすめのレストランがあります。

その一つが「Bricks」。インターナショナル料理をおしゃれな感じで提供するレストランで、ルーマニアにしては少し値段は高めですが、ご飯も美味しいと人気で、デートなどにもオススメとのことなのでぜひ訪れてみてください。

クルージュ観光公式サイトより

Bricks

前編はクルージュの街歩きとグルメをご紹介しました。おしゃれな街・クルージュに行きたくなりませんか?

後編はクルージュからバスで日帰りができる岩塩坑の観光と、日本のTVでも取り上げられたクルージュ北部にある不思議な森に足を踏み入れてみたためそちらの様子もレポートします!

【後編】ルーマニア第3の都市クルージュ・ナポカへ週末旅旅好きなみなさん、こんにちは! 前回に続き、今回もルーマニア北部のクルージュ・ナポカの週末旅のレポートです。 一泊二日でも十...