旅好きなみなさん、こんにちは!
だいぶ間が空いてしまったのですが、私は2019年にスウェーデン人とスウェーデンで結婚(入籍)、2020年にコロナ禍で日本で娘を出産し、同年の秋にようやくスウェーデンに移住できました!
日本人のスウェーデン移住ビザ(正しくは「滞在許可」ですが、当ブログでは「ビザと呼びます)、時間がかかるとは聞いていたものの、本当に長かったです・・・。
今日は2019年8月のオンライン申請から、どのようなスケジュールで配偶者ビザを取得したのかを記録がてら纏めたいと思います。
これから申請する方の参考になれば幸いです ^^
大まかな流れ
- 2019年8月にオンライン申請
- 2020年3月に追加書類提出の連絡(夫宛に給料証明書の提出を求められた)、その後すぐに面接予約の連絡
- 2020年4月に日本のスウェーデン大使館にて面接(日本語で30~40分)
- 2020年6月末にBegäran(催促リクエスト)をメールで提出
- 2020年7月末にビザ許可が下りた
それをもって2020年9月に移住しました!
申請前に知っておくと便利なポイント
私が実際にビザ取得までに経験したことの中で、いくつかポイントを挙げたいと思います。
- 2022年現在、配偶者ビザは2年更新で2回の更新の後、永住ビザを申請することができる。永住ビザの取得可否は近年条件が厳しくなり、それまでのステータス(パートナーとの婚姻関係や同居していること)が変わらないことを前提に、更に申請者が自らを養うことが可能であるという証明(勤めている、もしくは起業しているなど収入があること)が必要となっている。
- 申請はオンラインで行う
スウェーデンでは手続き関係は殆どがオンラインで行われるため、ビザ申請もオンラインで行ったほうが、進捗確認やフォローアップがしやすくなる。 - 申請前に、自分のケースがどのくらいの期間を要するか移民局のHPにてシュミレーションしてみる
私が申請時(2019年8月)に示されていたは10~12か月だったのに、半年後に確認したら12-14か月に延長されていた。 - 申請はスウェーデン以外の第三か国からのみ可能なためスウェーデン滞在中の人は注意
- 面接は全世界の在外スウェーデン大使館で可能だが言語に注意!(海外に住んでいる場合は、その国の大使館で面接を受けられるがその国の言語もしくは英語になる)
- 移民局への電話問い合わせは長い列に並ぶ、もしくはそもそも繋がらないため覚悟必至
- メール問い合わせは返信に平均2週間かかり、こちらの問い合わせに対して、とんちんかんな返答しかこないことが多い
- ビザ申請中にスウェーデンに行くこと(3か月以内)は黙認されるが、出入国日を移民局に知らせる必要がある
- 自分の日本のパスポートが変わった際にはコピーを送る必要がある
※パートナーとの子どもを出産をした場合やパートナーとの関係をより強調できそうな場合には、それらの証拠書類などを送っておくとビザ取得の追い風になるかも? - 進捗は移民局のHPで確認できるが、ほぼ更新されない。(常に、「まだ決断が下されていません」の表記)
- 6月から8月はスウェーデンの夏休みシーズンのため、通常の職員は代わる代わる約一か月の休暇を取るため、期限付き職員が補充されるものの案件の処理能力はかなり低下する可能性が高いことを知っておく
- 申請者は基本的にスウェーデン国外にて審査を待つことになるが、パートナーには基本的には移民局への問い合わせ権利がないことに注意。パートナーに移民局への問い合わせなどを代行してもらう場合には「全権委譲」という手続きをする必要がある。
ケースにより、また担当によってプロセスや取得までの時間はだいぶ変わってきますが、プロセスをプッシュするには、ひたすら電話やメールで担当者を捕まえらるようにトライするしかないので、根気よさが求められると思います。。。
面接で聞かれるのはどんなこと?
私は、オンライン申請時はスウェーデン以外のヨーロッパ在住だったのですが、すぐに帰国予定だったため、日本の東京にあるスウェーデン大使館での面接希望を出していました。
8月の申請時に面接地の希望を記入する箇所があり、申請から半年以上経った3月のとある日に移民局からメールが来て、指定のウェブページにて大使館での面接の予約を入れるよう指示があります。
そしてオンライン予約を済ませると翌日には大使館の日本人担当者からメールが来て、面接の予約内容の確認と持ち物などの案内があります。
何か質問があればこのメールに返信をして確認することができますが、大使館はあくまで「移民局の業務代行」なので、残念ながら込み入った質問にはまず答えてもらえません。
面接当日は、時間通りに大使館を訪問し、警備員に中に入れてもらって、領事部所属で受付も担当されている日本人女性スタッフと小さいブースの部屋で日本語で面接が行われました。
面接と言っても重々しいものではなく、感じのよい対話という感覚でした。
面接時に聞かれたことは以下のようなことです
- 自分の本人確認、家族情報
- 配偶者およびその家族の情報(家族は名前のみ)出会いから今日までを時系列で説明
- 現在の配偶者との連絡手段や頻度
- 配偶者の最終学歴、現在の給与、住む予定の住居の間取りや広さ
- スウェーデン移住後の計画(仕事、住居についてなど)
終始和やかに対話をすることができ、普通の夫婦やパートナであれば特に言葉に詰まるようなこともなく、所要時間は20~30分でした。
面接後は待つしかない?
私もそれまで知らなかったのですが、申請から6か月経ってもビザの可否が下りない場合は、Begäran(=リクエスト)という書類を移民局に提出し、結果を求めることができます。
特に記載がありませんが、このリクエストは私の経験上、面接を受け終えて結果を待つ状態の人におすすめします。
というのも、これは1回のビザ申請に関して一度のみ提出できる権利のため、もし面接前に提出してしまった場合には、面接の案内をされるだけで済まされてしまうため、大切な権利を無駄にしかねないからです。
そのため、面接後は結果や進捗について問い合わせすることができるこの「Begäran om
att avgöra ärende」(移民局HPのダウンロードはこちら)に記入し提出して、「早くビザをください」とせっつくことをお勧めします。
これは申請から6か月以上経っている人に与えられている権利で、これを受け取った移民局はそこから4週間以内にビザの判決を言い渡す必要があります。
実際に私のケースも、このリクエストを提出してちょうど4週間でビザが下りました。
私の周りの経験者の話では、日本人でスウェーデン人のパートナーの元に移住するためのビザ申請の場合、このリクエストを提出すると、移民局は許可を出すか、追加の書類を求めてくるかのいづれかのケースが多いようです。(却下されることもあり得ますが、少なくとも私の周りには経験者はいません。)
あくまで想像の世界ですが、却下するに値する案件ではないと判断されるものの、移民局の時間稼ぎのため「証拠書類が足らない」などと言い追加書類の提示を求め、最終判断を引き延ばすようなのです。
それだけ案件が立て込んでいて手が回っていないのでしょう・・・。
まとめ
さて、移住ビザ取得までの流れはいかがでしょうか。
やはり、申請当初10~12か月と言われ、途中から12~14か月となり、結局は申請からちょうど一年となる2020年7月末に取得ができました。
現在もウクライナ難民の対応があったりと、私の主観や周りの日本人の印象では移民局は常に立て込んでいて、どんな案件でも時間を要している状況が常のため、とにかく、早め早めの行動が大事です。
両国での入籍などと併せて移住ビザの取得を検討されている場合には、スムーズに手続きできるよう、あらかじめスケジューリングすることをお勧めします。
私はもうすぐ初めてのビザ更新があるため、そちらもまたブログにしたいと思います。
スウェーデン、日本それぞれでの入籍(婚姻届の提出)のやり方についても、紹介しているため参考にしてみてください ^^