旅好きなみなさん、こんにちは!
もう3月ですね!ルーマニアでは、3月は女性に嬉しい月です。
まずは、ルーマニアでとても大切に続けられている「マルチショール(Martisor)」という春の訪れを祝う日が3月1日にあり、そして国際女性デーが8日にあります。
ルーマニアでは、マルチショールにはブローチ・ブレスレットやスノードロップのお花を、国際女性デーにはお花を男性が女性に渡す習慣があります。
マルチショールに向けて街中に並ぶブローチは3レイからと手頃で、かつルーマニアらしいモチーフなどもあるため、2月にルーマニア旅行をする方は、ぜひ見逃さずにスーパーや広場に立ち寄ってみてください ^^
1レイ≒27円
※2019年3月時点
「マルチショール(Martisor)」とは
マルチショールとは、ルーマニアで伝統的に祝われている春の訪れを祝う行事で、ブカレストを始めとする多くの地域では男性が女性にブローチなどをプレゼントする習慣があります。
一方で北部や一部の地域では、女性が男性にプレゼントするなど、地域によって異なる習慣があるそうです。
これらマルチショールのブローチ・ブレスレットには必ず赤と白の紐がついていて、これが実はマルチショールにおいてとても重要な意味をなしています。
春の訪れを祝う象徴として赤と白のこの紐を手首に巻いたり、ピンバッジと一緒に胸元に付けます。
この紐は、その春初めて咲く花を見つけたらその木の枝に結び付けると幸せになれると言われています。
様々なデザイン
価格は異なりますが、スーパーなどで買えるものは5レイ前後とリーズナブルな価格です。プラスチック製のものもあれば、木製のもの、ジュエリー的なものなどもあって見ているだけでも楽しいです。
これと言ったお土産が少ないルーマニアなのですが、マルチショールの雑貨はルーマニア記念にはもちろん、プレゼント用にも最適なものを見つけることができると思います。マルチショールには、春の訪れを象徴するデザインと、プレゼントする相手の幸せを願う様々なデザインがあります。
春の訪れを祝うデザイン:
スノードロップ
相手の幸せを願うデザイン:
クローバー
テントウムシ
蹄鉄(ていてつ)という馬の蹄(ひづめ)を保護するU字型の保護具
煙突掃除マン
最近では、街中のチェーンの雑貨屋でもマルチショールに合わせてモダンなデザインのブローチを売っていたりします。
また、ジュエリーショップにはマルチショールの時期にそれを意識した商品を並べたりしています。
私も職場でもらったりお土産用に自分で色々なデザインを購入してルーマニアのランチョンマットに集めてみました。
購入できる時期と場所は?
マルチショールは毎年3月1日です。
ブローチは2月初旬から順次スーパーや公園、広場に出る屋台で買うことができます。3月1日の2~3日前から当日にかけては、道端にも露店が出て地元に人々でいっぱいになっています。
特におすすめなのが、農民博物館「Romanian Peasant Museum」の中庭に出る沢山の屋台です。
例年マルチショールの直近の数日間開催されていて、入場料(4レイ)を支払うと中庭に入場できて、色々な屋台を物色することができます。
注意したいのが、支払いはレイ現金のみなので、必ず現金を用意して行きましょう。
メインはハンドメイドのマルチショール雑貨ですが、それ以外のハンドメイド雑貨や蜂蜜や伝統的なお菓子を売っている屋台もあります。
雑貨好きならば、屋台を一通り見て回るのがおすすめで、1時間くらい楽しめると思います。
農民博物館(Museum of the Romanian Peasant)
2月中旬からはBaneasa(バネアサ)やAFI(アフィ)などのショッピングモール内にもワゴンが沢山出て、豊富な種類のマルチショールが売られています。
そしてGoogleを3月1日に開くと、こんな可愛いデザインに!さすがGoogle!!
そして、3月1日にはこんな光景が!!
街中で警察官が道行く女性ドライバーにチューリップなどの花をプレゼントしているのです。周りのルーマニア人からは「税金が使われているはず・・・」という苦い声もありました 笑
日本からの航空券が安い2月から3月上旬にルーマニアを訪れるなら、ぜひこの時しか出会えないマルチショールのブローチを見つけて買って帰ってください ^^