旅好きなみなさん、こんにちは!
前回のポルトガル旅のまとめに続いて、首都のリスボン観光をご紹介します。一人旅でもとっても楽しめるリスボンの街について、そしてこれからリスボン旅の計画を立てる方の役に立つポイントを纏めていきます。
リスボン滞在概要
宿泊先:Casa Do Ze Guest House(ゲストハウス)
宿泊料金:50ユーロ/泊(一人で滞在)
宿泊予約:Booking.com
所持荷物:スーツケース(大1個)
ポルトガル旅の他の記事はこちらからどうぞ ^^
旅の目次
- 初心者の一人旅OK!安全なポルトガル5都市まとめ編
- 見どころいっぱいの首都Lisbon
- ヨーロッパのアフリカ・Alentejo(Workawayその1)
- 丘からの眺める街が美しい古都・Coimbra
- ポルトガル本土一の山も近いErvedal da Beira(Workawayその2)
- おしゃれなお店がたくさんのPorto
- 番外編~絶対はずせないポルトガル土産
- 番外編~ロスバゲに見舞われたら~
ゲストハウスやアパートメントホテルがおすすめ
今回私は観光では「2-6泊/都市」のペースで動きましたが、どの都市も宿泊候補が豊富で困ることはありませんでした。
そんな中で感じたのが、ホテルよりもゲストハウスやアパートメントホテルの宿泊の方が快適ということです。
超高級ホテルに宿泊すれば別かもしれませんが、一泊50-70ユーロ程度の場合は部屋が狭くアメニティもほとんどないため、日本人の感覚でホテルに泊まるメリットがポルトガルではあまり感じられないのです。
食事もホテルの朝食ビュッフェよりも、朝早くから開いていて町に溢れている地元のカフェでいただいた方が断然フレッシュで美味しいです。
今回たまたまですが、私は最初の目的地・リスボンでの宿泊はゲストハウスを選びました。そのゲストハウスのご紹介をしながら、宿泊選びに役立つポイントを注意すべきポイントを含め本音でお話します。
Casa Do Zé- Guest House
リスボン北部に位置していて、地下鉄のPraca de Espanha駅から徒歩5分程度のアパート縦長アパートタイプのゲストハウスです。
リスボン中心部から地下鉄に乗る場合は一番後ろに乗車して改札を出ると近いです。
Gulbenkian美術館を右手に車の走る大きい道路を渡って進み、美術館の入り口付近で道路の反対側に渡り、角にカフェのある細い道を左に曲がって20-30m程でアパートに着きます。
シングルルームは50ユーロ/泊~で共同のバスルーム、キッチン(レンジや冷蔵庫も有)が利用可です。バスルームは清潔でバスタオル、ボディソープもついています。
無料Wifiもあって、チェックイン・アウトも事前に連絡しておけば夜遅くても対応してくれます。なによりオーナーのZeさんがとても親切で、観光案内所顔負けなリスボン情報をたくさん提供してくれます。
長距離バスの発着となっているSete Rios(セッテリオス)バスターミナルへも地下鉄で一駅で、タクシーでも10分(4ユーロ程度)です。
このゲストハウスのマイナスポイントは、
- 到着時に駅からの道が少し分かりにくい
上記の通りに行けばOKですが、私は何も情報がなかった上に、夜着だったため迷いました。 - 扇風機のみのため、真夏は暑い
8月半ばにはリスボンでも30度くらいと暑いです。暑がりの私には少々厳しかったです。 - エレベーターがない
縦長のアパートだったため、スーツケースを持っての階段がきつかったです。
私が毎度、海外ホテルの予約に利用しているのが Booking.com。
おすすめポイントは他のサイトにはない「キャンセル無料の予約」が可能なことが多く、とりあえず確保ができるところです。
宿泊場所は旅の計画によって変更したいということもありますよね。ホテルも航空券同様で早期割引があるため、ひとまず気になるホテルやゲストハウスを割安に予約しておいてからじっくり比較検討というのがおすすめです。
Casa Do Zé- Guest Houseなどの リスボンのお得な宿泊をチェックする
ゲストハウス、アパートメントホテル予約時の注意点
広々として家に招かれたような雰囲気で滞在ができるため、ポルトガルではぜひゲストハウスやアパートメントホテルでの滞在をおすすめしますが、知っておくと失敗のない宿泊選びができるポイントがこちらです。
- 宿泊者の評価を確認
これはホテル予約時も同じですが、宿泊経験者のレビューを読んでみましょう。特に自分のこだわりの強い項目でマイナスがないかどうかを確認することで快適な宿泊に繋がります。 - チェックイン・アウトの時間、方法
ゲストハウスの場合、オーナーの都合でチェックイン・アウトの時間が決まっている場合がほとんどです。何時ごろに到着予定かをBooking.com内でメッセージをやり取りします。簡単な英語でOKで鍵の受け渡しなどの案内ももらうことができます。もしも指定の時間以外NGという場合は予約を避けた方がいいと思います。 - オーナー連絡先
サイト上に記載されている宿泊先もありますが、見当たらない場合は万が一のために、オーナーに繋がる電話番号を確認しておきましょう。 - エレベーター有無
日本からの旅行の場合は、スーツケースなど重い持ち物が多いこともあるでしょう。ゲストハウスやアパートメントホテルにはエレベーターがない場合もあります。基本的に数泊のため危険な目に遭うことはほとんどないという想定で、私はいつも予約時のメッセージ欄に低層階を希望する旨を記入しておきます。 - アメニティの確認
ホテルと違ってアメニティが様々です。中にはホテル以上のアメニティを用意してくれているゲストハウスもあるので一概には言えませんが、最低限必要なものが備わっているか予約前にチェックしておくと失敗がないです。
リスボンの治安
首都ということもありリスボンの治安を心配しましたが、スリなど一切被害に遭うことはなく、またテロなどの危険を感じることも全くありませんでした。
道行く人に道を聞いたり、お店の人に話しかけても明るく優しく接してくれて、助けてくれます。
海外旅行で基本的に気を付ける程度の注意をしていれば特に危ないことは起こらないかと思います。夜10時頃に地下鉄を乗っても乗客は多く安全でしたが、郊外に宿泊する場合には、最寄り駅ががらんとしていることもあるため、遅い時間の帰宅はあまりおすすめしません。
タクシーはお店の人やホテルやゲストハウスのオーナーに呼んでもらうと安全なドライバーであることが多く、基本的に日本よりずっと安価ですが、ぼったくられにくいと思います。
おすすめスポット
リスボンは大聖堂など見どころがたくさんあるのですが、私の厳選おすすめスポットはこちらの3つです。
Belem(ベレン)
Belem(ベレン)はリスボンの南部のテージョ川沿いを西へ6kmくらい行ったところにある地区です。
ここには15世紀にエンリケ航海王子の偉業をたたえ今後ますますのポルトガルの発展を祈願して建てられたとして有名な巨大な建造物「ジェロニモス修道院」があります。
リスボン中心の喧騒から離れ、海ではないかと感じてしまう壮大なテージョ川沿いを市電で10-20分いくと開かれたエリアに出ます。
リスボン中心を背に川沿いを散歩するととても気持ちよくて、目の前にはベレンの塔が見えてきて、振り返ると4月25日橋の全体が綺麗に見えます。
ベレンの塔は外から見るのをおすすめします。
入場に半端ない列ができているのですが、中から見る景色は外から見るのとあまり変わりません。一方、並んででも見たいのが、ジェロニモス修道院です。ワイドで撮影するとこんな広い建物なんです。
と言っても、見学できるのは右側の一部なのですが、中庭がとっても美しい建物になっています。併設されたサンタマリア教会も天井が高く二階から見下ろす眺めは壮大さを感じさせられます。
また、ベレンで外せないのが、元祖エッグタルトと言われていて今でも地元でも不動の人気を誇るお菓子屋さんです。
「Pastelaria Pasteis de Belem」は1837年創業でここのエッグタルト(ポルトガル語でPastel de nata)は当時のジェロニモス修道院直伝の製法を変えず作り続けている老舗のお菓子屋さんとのことで、ゲストハウスのオーナーもイチオシのカフェ併設のお店です。
カフェに入ってすぐのテイクアウトエリアから奥に進むと、高温で一気に焼き上げる厨房の様子がガラス張りで見ることができるのも面白いですよ。
カフェは更に奥に進むと広々とした空間にあり、いつ行っても賑わっていますが席は問題なく確保できると思います。
エッグタルトはシナモンパウダーをかけるのがリスボンっ子流ですが、私はそのままが好きです。
他にもポルトガル名物のBola de Berlin(ボーラ・デ・ベルリン)というカスタードクリームが入ったあんドーナッツのようなのもボリュームがあって美味しかったです。(写真手前)
メトロのグリーンラインの終点・Cais do Sodre(カイス・ド・ソドレ)で市電の15番に乗り換えてBelem(ベレン)で降りて、川沿いをゆったりと散歩し、ジェロニモス修道院で歴史を踏みしめてカフェでエッグタルトに舌鼓というのがおすすめのプランです。
ジェロニモス修道院の混雑状況にもよりますが、半日あれば十分楽しめるベレン地区です。
サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台
リスボン中心部のロシオ駅から少し急な坂を上ったところにある、広々とした展望台エリアです。
ちょっとした公園のようになっていてベンチがあるため休憩にもピッタリです。特に夕焼けが最高に美しく、リスボンの街並みを見下ろし黄昏ることができるとっておきのスポットです。
時期によっては屋台などが出ている時もあって、私が行った時もビアガーデン風の屋台が出ていて賑やかでした。
行き方は、ロシオ駅の北のレスタウラドーレス広場から出ているケーブルカーに乗ると頂上まで行くことができます。
おすすめは登りはケーブルカーに乗って負担をなくし、下りは少し遠回りしてトリンダーテ・コエーリョ広場を突っ切るとカフェや土産物屋さんでひしめくエリアがあるためそこを楽しみながら通り歩いて下ってロシア広場まで出るというルートです。
おすすめのコルク雑貨屋さん
ポルトガルと言えばコルク生産量が世界トップですが、ポルトガルのコルク事情はワインに留まりません。
バッグや小物、シューズや傘までコルクで作られています。
リスボンにはコルク雑貨のお店がたくさんあるのですが、その多くが移民などが経営しているお土産屋さんに大量に売られているものです。
どうにかこだわりの逸品で価格もそれほど高くないコルク雑貨を買いたいと探していたところ、穴場を見つけました!
残念ながらお店の名前分かりませんが、ロシオ広場とフィゲイラ広場の間の小道(アンパーロ通り)にある間口の狭いお店です。
ご参考にGoogleMapを載せておきます。
店内も決して広くはないのですが、バッグやシューズ、お財布などの小物がぎっしりと並べられていて、自由に取ってみることができます。店員もポルトガル人で放っておいてくれるので気が楽です。笑
カード支払いも可能でTax-freeも書類を手配してくれます。リスボンにはガイドブックにも載るコレクションのようにきれいに展示されたコルクブティックもあって見る分には素敵なのですが、購入を考えると庶民派な私はこういう穴場的な専門店が好きです。
何より気に入ったのは、帰国してから一年近く経つ現在も、壊れることなく使えば使うほどコルクの色合いが変化し味の出るバッグたち(以下写真の大:55ユーロ、小:30ユーロ)であることです。
ブランド化された雑貨を取り扱っているようで、そこらの土産物屋さんで手に取るものと比べるとしっかりした作りなことも分かります。
コルク雑貨は一定の耐水性もあるってご存知でしたか?
別のお店で購入したシューズも、普段の雨にさらされてもしみることなく汚れることもあまりないので重宝しています。何より履き心地が最高です ^^
少し色が濃くなってきたコルクバッグ
リスボン市内の移動は便利で安価な地下鉄を
リスボンは日本の東京と比べるとこじんまりしていて、昔ながらの建物やかわいい雑貨屋さん、おしゃれなカフェなどに夢中になっていると徒歩でも一日中歩き回ってしまえるほど飽きない街です。
時間がある場合は歩くことをおすすめしますが、素早く移動したい時には地下鉄や市電と呼ばれるトラムのような路面電車がとても便利です。
観光客におすすめなのが、地下鉄、バス、市電、ケーブルカーとサンタ・ジュスタのエレベーターの全てで共通して使えるViva Viagem(ヴィヴァ・ヴィアジェン)カードというチャージ式のカード(紙タイプで中に磁気が通っている)です。
リスボンカードという交通機関だけでなく観光地の入場が割引になるいわゆるツーリストカードもありますが、リスボンは比較的入場料がなかったり格安で土産物屋さんは中心部に密集しているため1-2日の滞在の場合は元を取るのは難しいです。
ヴィヴァ・ヴィアジェンカードはチャージ式で一回1.25ユーロもしくは、24時間~の乗り放題価格があります。初回購入時には発券代の0.50ユーロを含め支払います。
払い戻し不可のためチャージし過ぎには注意です。
券売機は英語選択が可能なため、英語で選んでいくと問題なく購入できます。乗車方法は改札や市電の中にあるマシンに「ピッ」とかざすのみです。
ポルトガルは時間にルーズだったりと、日本人の感覚ではなかなかスムーズに行かないことが多々あるのですが、私は地下鉄、市電を乗り回しましたが、それなりの頻度で運航していて特に不便を感じることはありませんでした。
それより街中を建物すれすれに走行する市電に興奮するばかりでした!
また近隣都市や少し離れたコインブラ、ポルトなどに移動する際にはRede expressosという長距離バスを使うと便利です。
アプリでの予約、カード支払いが可能でスムーズです。Rede expressosの利用方法についてはこちらの記事を参照ください。
ちなみにですが、リスボンの北にあるセッテリオスバスタミールには有料ですが綺麗なお手洗いがあります。
ヨーロッパは基本的にお手洗い入場が有料ですが、中にはそれでも清潔とはいいがたいところもあります。
バスには基本的にトイレがついていないため、トイレ休憩を兼ねた途中停留時にお手洗いに行くことも可能ですが、ポルトガル語ができない私にはかなりハードルが高く置いて行かれる危険を感じたため、できるだけ乗車前に済ませるようにしていました。
セッテリオスバスターミナルの周りは基本駅に何もなく、ターミナル前にキオスクのような簡易な屋外カフェがある程度です。
簡単なパンと飲み物くらいは買えますが、夏はとても暑いため10分もいられたものではありません・・・。
食堂やレストランなどはターミナルから歩いて5-6分のところにいくつかありますが、スーツケースを持って歩くにはアップダウンがあり、石畳なので結構きついと思います。
ターミナルに来る前に食事や買い物を済ませ、バスの中で食べることをおすすめします。
お買い物は現金ユーロを用意
特に西欧や北欧で旅慣れている人が注意したいのが、現地での支払いです。
リスボンでは、お土産屋さんやレストランなどカードが使えない場所がとても多いです。
使えても、少し前の日本のように、購入額が一定以上でない場合はカード払い不可だったり結構な手数料が取られるという場合もあります。
現金を海外で持ち歩くのは少し怖いと感じるかもしれませんが、治安はさほど悪くないため、リスボンのロシオ広場付近にもあって大手の両替所である黄色いマークのUnicambioなどでユーロに替えておくことをおすすめします。
Unicambioくらいの大手の場合は基本的に安全だと思いますが、私は両替をした際は必ずそのまま窓口で担当者の目の前でもう一度お札を数え直し、怪しい紙幣がないか確認して、さらに二つのお財布に分けて収納してからその場を離れます。
ポルトガルでは両替後でも危険な思いをしたことは一切ありませんでしたが、海外ではATMや両替所付近で獲物を探しているスリや窃盗がいて、狙われることがないとは言い切れません。
万が一に備えて、数万円以上の両替をした際には、安全対策として二つの別の場所に収納して持ち歩くことをおすすめします。
チップはレストランでは不要だと思いますが、端数や気持ち多めに支払うといいでしょう。またタクシーの場合は、荷物をトランクに入れる場合は1割程度のチップをつけるようしましたが、ちょうどよかったようでした。
さて、リスボン旅はいかがでしたか。一人旅を十分堪能できる過ごしやすい街ということが伝われば幸いです。
リスボンでは少し郊外に宿泊し、地下鉄や市電を使いこなす旅のスタイルがおすすめです。
次回はアレンテージョ地方のレポートです。お楽しみに!
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