旅好きなみなさん、こんにちは!
数回に渡りお伝えしているポルトガル旅のレポートですが、楽しい一か月強に渡る一人旅で一度だけ嫌な思いをしました・・・。しかも初めてのポルトガルに到着早々だったので先が思いやられると感じてテンションがた落ちで泣きたくなりました。
それはロスバゲ(ロストバゲージ)です。私の乗った北欧からスペイン・マドリード経由リスボン行きの飛行機に私のスーツケースが追いつかなかったようです・・・。その時の状況と対処法をご紹介します。個人で南欧に行かれる方でスペイン-ポルトガル間を移動することになる場合は、ロスバゲのリスクが高いため心の準備をしておいた方がいいかもしれません。
すばり私ができるアドバイスは、乗り継ぎのある移動で、イベリア航空など南欧の航空会社を利用する際には乗り継ぎ時間に注意!という感じです。
ポルトガル旅のレポートは以下の内容です。興味のある記事をクリックしてチェックしてください。
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旅の目次
- 初心者の一人旅OK!安全なポルトガル5都市まとめ編
- 見どころいっぱいの首都Lisbon
- ヨーロッパのアフリカ・Alentejo(Workawayその1)
- 丘からの眺める街が美しい古都・Coimbra
- ポルトガル本土一の山も近いErvedal da Beira(Workawayその2)
- おしゃれなお店がたくさんのPorto
- 番外編~絶対はずせないポルトガル土産
- 番外編~ロスバゲに見舞われたら~
これだけはどうにかしてよ、ポルトガル
ポルトガルでたった一度だけ、困ったことがありました。
それは飛行機のロスバゲ(ロストバゲージ)です。
ヨーロッパの各都市から直行便もあるリスボンですが、今回は都合がよい便がなくスペインのマドリードで乗り継ぎをすることになりました。もちろんチケットは一連で購入しているため、預け荷物も最終目的地のリスボンで受け取ることになっていました。
イベリア航空便でしたが、マドリード到着が遅れたため乗り継ぎ時間が20分くらいになってしまい、私自身乗り継ぎのためにターミナル内を大爆走しました。マドリード行きの機内でもフライトアテンダントに相談したし、マドリード発の飛行機に搭乗する時にも息を切らせて必死に間に合いましたがどうも荷物が心配で搭乗口のスタッフにも念のため荷物のことを聞くと「大丈夫よ」と軽く回答されたため、とりあえずリスボン行きの飛行機に乗り込みました。
たまたま別便から乗り継ぐ中国人の団体観光客も遅れていたため出発が20分くらい遅れることに。
不安なままリスボンに夜8時半に到着。預け荷物を待つためベルトコンベアの前に立ちひたすら待てど私のスーツケースは出てこず、あの中国人団体観光客のも出てこない様子。気になって近くのスタッフに聞いてみると「届いていない荷物がたくさんあるからバゲージクレームカウンターに行って」と何ともさらりと言われたのでした。
バゲージクレームのベルトコンベアの前にでかでかとあるカウンターというか旅行代理店のようなブース。
いかにもロスバゲが定常的に発生している感たっぷりな存在感です。
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リスボンの空港でロスバゲの手続き
荷物がないままゲストハウスへ
このロスバゲが辛かったのはここからです。
私はリスボンには二泊のみでその次のアレンテージョに移動する予定だったため、荷物が確実に翌日までに来ないとアウトという状況でした。
それも伝えたにもかかわらず、翌朝になっても荷物は届いておらず連絡も一切ありません。
気落ちしていてももったいないためリスボン観光に出ましたが、35度を超える夏の蒸し暑いリスボンにも拘わらずエアコンがなく、荷物がないためシャワーもろくにできておらず着替える洋服もない私は着の身着のままでリスボンの街へ出ることに。
昼過ぎに戻っても荷物は届いておらず連絡もなしです。
いい加減頭にきてしまい電話で問い合わせをすると、「オペレーションは別会社に任せているからスーツケースが今どこになるかは分かりません。もうすぐ届くでしょう。」と一言。
責任感の微塵も感じられないその発言に私はプッツンと来てしまい思わず「私の荷物を扱う立場いるのだから責任を持ってください!私は明日早朝にはアレンテージョに移動しなくてはいけないのです!」とまくし立ててしまいました。
相手は冷静に「そうですよね、早く届くことを祈っています。」と言うのみでした。結局夕方過ぎにあたかも通常の宅配便かのように私のスーツケースは届けられました・・・。
後々色々なポルトガル人によると、ポルトガルでロスバゲはかなり普通に起きる出来事のようで、みんな「そのうち届くだろう」という精神で見守るというのです。
このゆるさ、慣れれば問題ないのかもしれませんが日本人にはなかなか理解しがたいポルトガル文化だと思いませんか?幸い空港職員やロスバゲの担当者は英語が堪能な人ばかりだったので何とか救われました。
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バス停までロスバゲの荷物を取りに行くオランダ人夫婦
実は私がここまでポルトガルとロスバゲを結び付けたがるには、もう一つ身近に起きたロスバゲ被害があるからです。
それは私がリスボンの後に移動したアレンテージョ地方の小さな町Terenaで出会ったオランダ人の年配夫婦が見舞われたロスバゲです。
彼らもオランダからスペイン経由でポルトガルに来たといいますが、夫婦の預けた荷物はロスバゲとなり、後日届くと言われたそうです。
しかも、夫婦の宿泊先であるコテージを特定できないという理由で、町にただ一つのバス停まで取りに来てくれと言われたと言います。
更にその指定の時間が何と朝9-11時の間という指定方法で、しかも届かなければ翌日同じ時間にバス停で待っててくださいと・・・。
私だったらブチ切れてたと思います。オランダ人夫婦は「仕方ないさ、これしか方法がないようだから・・・」と何と物分かりがいいのだろう。結局夫婦の荷物はその日には荷物は届かず、翌日届いたのでした。ロスバゲ話で被害者同士で話が盛り上がったのは面白かったのですが、本当にマイペースなポルトガルです。
総じて分かったのは、これはポルトガル単体でどうこうというよりはスペインを含む南欧、もしくは南欧の航空会社の体制に大きく起因しているのではと私は考えます。
ずばり、南欧系の航空会社を利用して乗り継ぎのある便に乗る際には、必ず2時間くらいのトランジット(乗り継ぎ)時間を確保したチケットを取ることをおすすめします。
こんなゆるーいポルトガルですが、半面せかせかしていないという良さもあって、人々がいつも穏やかで明るいのは人にも自分にも求めすぎないからだと思います。
日本人は自分も厳しいルールに耐えて規律に適応する努力を日々しているからこそ、他人にも厳しいルールやサービスの質を求めるという社会だと思います。
そういう面で、ポルトガルと日本は正反対ですね。
どちらがいいかは難しいと思います。おそらく「慣れ」が大きいのだと思いますが、冷静になったら、少なくとも自分はいつも心に余裕を持っていたいなと思ったりした出来事でした。ポルトガルで考えさせられることはとても深いです。
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