旅好きなみなさん、こんにちは!
前回のブラショフに続き、今回はブカレストから電車で一時間半で行くことのできるシナイア(Sinaia)観光についてご紹介します。
シナイアは駅から観光主要スポットが近く、少し急ぎ足であれば4-5時間でもお城(ペレシュ城)や17世紀に建てられた古い教会など回ったり街歩きができます。
ブカレストから近いため東欧周遊の際に、少し違ったルーマニアも見てみたいという人におすすめの都市です。
一日目「ブラショフ」について以下の記事を参照ください。
ブラショフ・シナイア旅の概要
滞在時期:2017年10月下旬の週末
かかったお金:約1万5千円(帽子や手袋などの買い物代の約2,000円を含む)
移動手段:電車、バス、タクシー、ウーバー
滞在手段:ブラショフ旧市街のホテルCasa Reims
実際に私が組んだプランは少し駆け足でしたが充実度たっぷりのブラショフ&シナイアの一泊週末旅行でした。ブカレストに比べると山ということもあり少し寒いので10月以降は帽子、手袋などの防寒対策をしてくと良いです。
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◆土曜(ブラショフ泊)
朝ブカレスト発
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昼ブラショフ着
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ホテルに荷物を置く
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ホテルからブラン城までタクシー移動
(40分程、往復130レイ※タクシーの運転手に2時間待っててもらった)
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夕方ブラショフ戻り
(道は片道一車線のローカル道路のため夕方は渋滞する)
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ブラショフ旧市街ぶらぶら
(黒の教会は冬季の開館時間が15時までのため、中に入りたい場合はブラン城へ行く前に訪れるのがおすすめ)
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ブラショフで夕食
◆日曜
朝食をホテルでしっかり摂る
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ロープウェーでトゥンパ山に登る
(冬季は16:30くらいで終わってしまうので土曜に間に合わない場合は、日曜の朝一(9時半)に行けば綺麗な景色が見える)
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午前中ブラショフからシナイアへ移動
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ペレシュ城、ペリショル城見物
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シナイア僧院見物
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遅めのランチ
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夕方シナイア発
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夜ブカレスト着
シナイア(Sinaia)への列車
ブカレストのノルド(Nord)駅からいくつかのタイプの列車が出ていて、ブカレストからいくつか停車駅を挟んでシナイア、ブラショフへと向かう列車です。
そのため私もそうですが、一泊旅行ならばブラショフとシナイアをセットにするのが移動の面でも賢いと思います。
そしてどちらもこじんまりした小さな町なのでハイキングなどする予定がなければ時間の面でも十分楽しめると思います。
- R列車
所要時間:約2時間半
料金:一等席が26.4レイ、二等席が16.5レイ
※座席の指定はない - IR列車もしくはIRN列車(おすすめ!)
ブカレストから
所要時間:約1時間半
料金:一等席が51.45レイ、二等席が35.95レイブラショフから
所要時間:約1時間
料金:一等席が22.1レイ、二等席が12.9レイ
※IRとの違いは、寝台列車であることですが数時間で寝る必要はないと思うのでIRN利用でも一等席か二等席を予約すればいいかと思います。
上記のチケットは下記のサイトから購入できます。英語対応もしており予約後にきちんとメールが送付されます。
CFR Calatori(オンラインサイト)詳しい列車事情はこちらの記事を ^^
シナイアの見どころスポット
シナイアで必見なのがルーマニアで一番豪華と言われているペレシュ城と、17世紀に描かれたフレスコ画が有名なシナイア僧院です。
うっかりすると見逃してしまう造りの僧院なので気を付けてください。
また、ペレシュ城は例年、10月末から11月末は休館となっています。
そして冬季は月曜、火曜の連続休館日となっているため、必ず公式サイトで確認をしてから訪れましょう。
例えば、2017年は「Castelul Peleş: 30.10.2017 – 29.11.2017 ( ÎNCHIS )」と公式サイトに記載されており、「10/30-11/29は休館です。」ということになります。
駅からシナイア僧院からへ。シナイア駅内には有人の荷物を預けるカウンターがあり、少なくとも夕方6時くらいまではスーツケースなどを預けられます。
シナイア僧院へは徒歩10分くらいです。
シナイア駅構内の荷物を預けるカウンター。
清潔なトイレ(有料1.5レイ)も併設されていて便利です。
シナイア僧院やペレシュ城に行くには、駅を出て道路を渡り崖のようになっている階段を上がります。
左に行くと市街、右に行くと僧院、ペレシュ城の方面です。
数分歩くと大きい道路にぶつかるのでそこを鋭角に左に曲がって道なりに行くとシナイア僧院が現れます。
門をくぐり入場料(5レイ)を支払うと、まず19世紀に建てられた新しい教会が見えます。
新しい教会を出て右斜め前に、以下のような小さな入り口があります。
この先に17世紀の教会があるので見逃さないように要注意です!
教会の入り口の天井には当時のまま保存されている綺麗なフレスコ画が描かれています。
シナイア僧院は出入り口が一つしかなく、シナイア僧院を出て右に回り込むと、左の方へ続く遊歩道があります。
しょっとした林のようになっていて、露店がずらーっと並んでいます。
少し進むとペレシュ城が奥に見えてきます。
シナイア僧院からペレシュ城はとても近いですが、ペレシュ城の入り口までは、ぐるっと回り込まねばならないため、徒歩10分以上はあると思った方がいいです。
ルネサンス様式の大きなお城「ペレシュ城」。
ペレシュ城は1800年代後半にカロル一世が別荘として建てた宮殿で、国内外の多くの著名人や貴族が訪れたと言われています。
お城の中はドイツ調、イタリア調など様々に凝った豪華な部屋がたくさんあり、ツアー(30レイで、英語かルーマニア語)のみで見学が可能です。
英語のツアーはお城の中庭のすぐそばから入場します。お城の入り口でチケットを購入してから中庭を覗いて見学をするとスムーズです。
ペレシュ城の周りは、おとぎ話の世界のようなかわいらしい風景を楽しむことができます。
同じルーマニアでも、ブカレストでは見ることができない建物なのでこれだけでもシナイアを訪れる価値はあると思います。
食事のできるレストランとポストカードなどを販売しているお土産屋さんがあります。
駅から見てペレシュ城と反対方向にあるのが市街です。
メインストリートには大きいホテルや土産物店、レストランが立ち並び、少しスイスの小さい町のような可愛らしい雰囲気です。
駅前の階段を上がり、左へ進み観光エリアに入り続けて5分程進むと、大通り(カロル一世通り)の左側に小さな小屋のようなお店があります。
甘い香りがするので気づくと思いますが、クルトゥス(Kurtos)というバームクーヘンの原型と言われるシンプルな焼き菓子を焼きたてアツアツで買うことができます。(12レイ)
目の前で焼いてくれて、焼きたての筒状のクルトゥスの周りに砂糖やスパイスをまぶして出来上がり。スポっと棒から外して袋に入れてくれます。
これがほんのり甘くて、サクッともっちりした触感でたまらなく美味しいのでぜひご賞味ください。
私はシナイアの景色を一望したいと思ったのでロープウェイを上がることにしたのですが予想外の展開となりました・・・。
ブチェジ山は1400mまでと2000mまでの二地点へ上がることができます。
トレッキングで上がることもできるようで、夏であれば2000mまで上がると涼しくて気持ちよいと通(ツウ)な観光客が教えてくれました。
カロル一世通りをクルトゥス屋さんから更に5分程進み、右へ坂を上っていくとロープウェイ乗り場があります。
まず1400m地点までのロープウェイに乗ります。
緑の木々の合間にオレンジ色の屋根が見えてとても綺麗な景色です。
1400m地点は10月末で気温は1度くらいでした。レストランがあって賑わっています。
ここから2000mまでのロープウェイに乗り換えます。
シナイアやブラショフはスキー観光地として有名で、冬はロープウェイのすぐ横でリフトが稼働しています。
ロープウェイは結構スピードが出て、隙間風が入るため寒いです。
そして2000mに到着すると吹雪で一面真っ白です!
気温は間違いなくマイナスだったはずで、何も見えなくひたすら寒いだけだったのですぐに下りのロープウェイを待って下りました。
9月くらいまでなら紅葉が見れて見下ろす景色は綺麗なこと間違いないでしょう。
まとめ
ブカレストからブラショフ&シナイアへの一泊観光は、本当におすすめです。
一つ注意したいのが、ルーマニアは日本や西欧に比べるとかなり時間にルーズです。
電車の遅れがよく発生するため予め想定した上でスケジュールを組んだ方が良いです。
そして不測の事態でもどうか落ち込まずに前向きにいてください(笑)このゆるさがルーマニアなので、そこも体験できたと思うといいかと思います。
ブラショフやシナイアは、ブカレストより気温が低いためサマーシーズンがベストかもしれませんが、秋は秋で紅葉を楽しめるというメリットがあるため9月末くらいがおすすめです。
人々は、ブカレストより優しい人が多いと感じました。アプリで呼んだタクシーの運転手もとても誠実な人で、露店含め、お店の人も信頼できる人達ばかりでした。
これといった名物に欠けるルーマニアではありますが、ブカレストにいらした際は少し足を延ばして、ほんわか気分に浸れるヨーロッパ風の街並みのブラショフやシナイアを訪れるとより素敵なルーマニア旅になると思います。
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