旅好きなみなさん、こんにちは!
以前、ブカレストから電車で一時間半で行くことのできるシナイア(Sinaia)の半日観光についてこちらの記事でご紹介しました。
既に夏を感じるようになった先日、再びシナイアを訪れ、日帰りハイキングをしてきました。
これがちょうどいい気候でよい運動になり、景色は綺麗で最高に気持ちよかったためご紹介します。
ブカレスト観光の際に、ルーマニアの別の顔を見たい、時間はあまりないが近郊都市にも足を延ばしてみたいという方にぜひおすすめしたい日帰り旅行です。
1RON(ルーマニアレイ)=28円(2018年6月時点)
シナイア(Sinaia)の観光スポット
シナイアの有名な観光スポットはペレシュ城、シナイア僧院で鉄道駅からも徒歩圏内にあります。
シナイアの詳しい街歩き情報は以下の記事を参照ください。
このマストな観光スポットのみであれば半日で回れてしまうシナイアですが、魅力的な山を前に半日で帰るのはとてももったいないのです!!
ルーマニアはこれといった観光スポットがないと言われており外国人観光客がとても少ないのですが、実はルーマニア人たちは国内旅行を頻繁にしています。
特に夏になると避暑地として山への国内旅行が人気で、7~8月には宿が取れなくなることも珍しくありません。
そうはいっても、ルーマニア家庭のように車を持っていない日本人の私含め、日本からの観光客がルーマニアの山に入るのはかなりハードルが高いと思いませんか。
でもせっかくならばルーマニア人が誇る美しい山で手軽にハイキングができるならば行ってみたいと思いませんか?
今回は、私が実際に訪れた電車とゴンドラだけで誰でも行ける手軽な日帰りハイキングコースをご紹介します。
スポンサーリンク
シナイア(Sinaia)でお手軽ハイキングをするには
ゴンドラもあって街から近いところに山があるシナイアなので、春から秋にかけてハイキングはおすすめのアクティビティです。
今回の旅コースは、ブカレストからシナイア間は列車で往復し、シナイアではゴンドラと徒歩でハイキングそして観光をしました。
朝は10時頃の列車で出発し、帰りは18時頃の列車で帰宅しました。
ちなみに5月中旬時点で日の入りは20時ととても明るいルーマニアです。
旅行の際はぜひ4月末から6月末の間がおすすめです。
7月8月は観光シーズン真っ只中であることと、ブカレストは意外にも猛暑になります。
例年、気温30度越えは当たり前で湿度も日本ほどではありませんが高くなります。
日帰り旅行の経費
約160レイ(=4,480円)※二度の休憩(お茶のみ)を含む
移動詳細
ブカレスト北駅(10:00発)
↓ 列車(二等席レイ36レイ):1時間半
シナイア駅
↓ 徒歩:15分
ゴンドラ乗り場
↓ ゴンドラ(片道15レイ):5分
1400m地点
↓ ゴンドラ(往復:25レイ):5分
2000m地点
↓ ゴンドラ:5分
1400m地点
↓ 徒歩(ハイキング):3時間弱
ペレシュ城(1時間滞在)
↓ 徒歩:20分
シナイア駅
↓ 列車(一等席52レイ):1時間半
ブカレスト北駅(20:00着)
ハイキングを上手く盛り込むポイントは、ゴンドラの使い方です。
ゴンドラは1400m地点で乗り換えとなり、料金も別々に設定されています。
料金表
2000mまで往復:50レイ(1400m地点で立ち寄り可)
1400mまで:往復30レイ(片道15レイ)
1400-2000m地点:往復25レイ
現実的にハイキングコースを検討しましたが、1400mから2000m地点はかなり難易度の高いハイキングになります。
5月中旬に山のふもとであるシナイアの街中で20度くらいの気温でしたが、2000m地点では8度でかなり寒く、頂上で歩き回ってみましたがあまり長居はしたくない寒さでした。
また下山コースも傾斜がきつく慣れない外国人観光客にはおすすめできないと言われました。
一方の1400mからの下山ハイキング(登山も可)であれば緩やかな道で車も通るため色んな意味で安全と判断しました。
そのため、私たちはゴンドラで1400mで乗り換えて2000mまで上がり、また1400mまでゴンドラで下り、そこからハイキングで下山し、そのままペレシュ城へ行きました。
スポンサーリンク
ハイキングコースの詳細
さて重要なハイキングコースですが、GoogleMap(グーグルマップ)を愛用しているお仲間の皆さま、どうかこのハイキングコースだけはグーグルマップの経路検索機能を信用しないでください。
この経路は間違っています。
1時間5分と催促の所要時間のようですが、無駄足をするだけでなく私たちのようにキツイ山道を登って戻る羽目になりますので・・・。
このグーグルマップで表示される経路は恐らく1400m地点にある真新しい紫色の派手な看板で示されているマウンテンバイク用のコースと思われます。
コース案内図にはかなり難易度の高いバイクコースが含まれているため、ハイキングの際はあまり参考にしないよう気を付けてください。
基本的にはグーグルマップを頼りに道を確認し下山することをおすすめします。
インターネット接続ができない場合には、オフライン機能を利用して事前にダウンロードした地図で現在地を確認しながらハイキングができます。
グーグルマップのオフライン設定方法はこちらの記事を参照ください。
さて、重要なハイキングコースですが、1400mでゴンドラを降りて乗り場の階段を降りたら右に下るように進みます。
地図で言うと134号線をずっと下ります。
ペレシュ城に効率よく向かうためには、かなり下りきった134号線の途中で右の山道に入っていきます。
そこからはグーグルマップの経路検索機能を使っても問題ありません。
ゆっくり下るとして、3時間みておくと安心です。
日帰りシナイアハイキングを楽しむコツ&注意したいこと
日帰りハイキングを楽しむための旅計画のコツと注意点をご紹介します。
– ゴンドラは、5月時点では朝8時過ぎから運行し、16時半くらいまで30分間隔で運行
– ゴンドラの乗る位置は、上り下りともに下を眺められる場所を確保
厳密に言うと、緑の中に映えるオレンジの街並みは山を前にして右手にあります。
そこにポジショニングできると絶景を独り占めできます ^^
– ペレシュ城見学をしたい場合は、ツアー催行時間に注意
最終ツアーは16時15分となります。私たちはうっかり遅れてしまいましたが時間を上手く使ってみてください。
– ブカレスト・シナイア間の列車は1~2時間に一本はありネットで予約可能
詳細は以前の記事(列車の予約と乗り方)もしくはルーマニアの国鉄CFRの公式サイト(英語版)でも確認できます。
– 効率の良い日帰りシナイア観光には、朝早めの列車と、お昼も簡単なパンなどの持参がおすすめ
ビニール袋を持参しシート代わりにすると、途中(山道に入った後)の森の中でピクニックが楽しめます。
またペレシュ城前には雰囲気の良いレストランやカフェもありますが、ベンチもあります。
スポンサーリンク
列車予約のコツ
前回のブラショフ・シナイアの週末1泊旅行では列車は二等席でしたが、今回は行きは二等席、帰りは一等席で帰宅してみました。
1.5倍ほどの価格ですが、やはり一等席が快適でおすすめです。
一等席の乗車の感想はこちらの記事を参照ください。
一等席が二等席に比べて良いのは、
– ゆとりのある座席配置
– 乗客層が良い
– 静か
ちなみに今回お茶をするために利用したカフェはこちらです。
食事利用もできて雰囲気のよいカフェレストランで、シナイア駅から階段を上がって左に進んだ街中にあります。(駅から徒歩10分程)
Restaurant Bucegi(Hotel Bucegi併設)
ペレシュ城のツアー詳細は実際に参加した時のこちらの記事を参照ください。
日本と比べ物価が安いルーマニアならではの国内旅行、いかがでしょうか。
滞在に時間がある際は、春から秋にかけてはブカレストを離れて山の方へぜひ行ってみてください。
引き続き新しいルーマニアの旅先を発掘して紹介していきたいと思います ^^