旅好きなみなさん、こんにちは!
ブカレストは夏時間が終了した10月末辺りから一気に寒くなりました。
夏時間が終わり、日本との時差が6時間から7時間になったため日本とコンタクトが取りづらくなり少々テンションが落ちる今日この頃です。
朝は明るくなりましたが、逆に夜は夕方5時には真っ暗になります。ついこの前まで7時くらいまで明るかったのに本当に急に冬を感じる季節となりました。
冬になると身動きが取りづらくなるルーマニアなので、極寒の到来前に週末旅行に行ってきました。
ブカレストから列車で二時間半で行くことができるブラショフ(Brasov)と、その少し手前にあるシナイア(Sinaia)です。
ルーマニアは地方都市がとても魅力的なのですが、車がないと旅行は不便なのがネックです。
そんな中でもブラショフ、シナイアはブカレストから頻繁に列車が出ており、車がなくても一泊の週末旅行にピッタリの観光地なので、ブカレスト以外の都市にも行きたいという方にはとてもおすすめです。
今回はブラショフのおすすめをご紹介します。
おすすめの週末旅行プラン
ブラショフ・シナイア旅の概要
滞在時期:2017年10月下旬の週末
かかったお金:約1万5千円(帽子や手袋などの買い物代の約2,000円を含む)
移動手段:電車、バス、タクシー、ウーバー
滞在手段:ブラショフ旧市街のホテルCasa Reims
実際に私が組んだプランは少し駆け足でしたが充実度たっぷりのブラショフ&シナイアの一泊旅行でした。ブカレストに比べると寒いので10月以降は帽子、手袋などの防寒対策をしてくと良いです。
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◆土曜(ブラショフ泊)
朝ブカレスト発
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昼ブラショフ着
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ホテルに荷物を置く
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ホテルからブラン城までタクシー移動
(40分程、往復130レイ※タクシーの運転手に2時間待っててもらった)
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夕方ブラショフ戻り
(道は片道一車線のローカル道路のため夕方は渋滞する)
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ブラショフ旧市街ぶらぶら
(黒の教会は冬季の開館時間が15時までのため、中に入りたい場合はブラン城へ行く前に訪れるのがおすすめ)
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ブラショフで夕食
◆日曜
朝食をホテルでしっかり摂る
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ロープウェーでトゥンパ山に登る
(冬季は16:30くらいで終わってしまうので土曜に間に合わない場合は、日曜の朝一(9時半)に行けば綺麗な景色が見える)
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午前中ブラショフからシナイアへ移動
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ペレシュ城、ペリショル城見物
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シナイア僧院見物
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遅めのランチ
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夕方シナイア発
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夜ブカレスト着
ルーマニアはキリスト教(ルーマニア正教)の信仰が深い国なので、お店は土曜は昼過ぎまで、日曜は閉まっていることも多いです。ブラショフも一部土曜の夕方には閉まっていましたがお土産屋さんやレストラン、カフェなどは基本的に開いていて、靴や帽子などが安価で買えるお店は8時くらいまで開いていたので観光には問題ないです。
ブラショフ(Brasov)への列車
ブカレストのノルド(Nord)駅からいくつかのタイプの列車が出ています。
- R列車
所要時間:約3時間半
料金:一等席が33.75レイ、二等席が21.6レイ
※座席の指定はない - IR列車
所要時間:約2時間半
料金:一等席が63.6レイ、二等席が44.15レイ - IRN列車
所要時間:約2時間半
料金:一等席が63.6レイ、二等席が44.15レイ
※IRとの違いは、寝台列車であることですが、ブラショフへの数時間で寝る必要はないと思うのでIRN利用でも一等席か二等席を予約すればいいかと思います。いずれにしてもIRもしくはIRNがおすすめです。
上記のチケットは下記のサイトから購入できます。英語対応もしており予約後にきちんとメールが送付されます。CFR Calatori(オンラインサイト)
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ちなみに、旅の途中に出会ったルーマニア人によると、チケットはオンラインで買うのがおすすめといいます。なぜかと言うと窓口で買うと、オンライン上で販売している席(クラス)がないと言われることが多々あるからです。
ブカレストのNord駅周辺はブカレストで一番治安が悪いと言われていますが、朝は比較的安全です。ホームがいくつかあり、真ん中あたりに掲示板が出ています。
おすすめは短時間でブラショフに着くことができるIRかIRNです。
そしてできれば一等席が良いです。
座席は一等席の車両の方が少し広々としている程度の違いですが、乗車している人の層が大きく異なります。
二等席は学生や小汚い装いの人も乗ってきます。
また一等席をおすすめするもう一つの理由は、私はIRの二等席をオンラインで予約し、自動的に座席が指定され土曜の朝ブカレスト(始発)に乗りましたが、指定の席に行ってみるとすでにある家族が座っており、その家族の指定席にはまた別の誰かが座っているという負の連鎖が起こっていました。
車内は混沌(カオス)です。
基本的には二等席でも問題ありませんが、ブカレストから乗車する際にはできるだけ早めに座席に着席することをおすすめします。
ガラガラならば問題ありませんが座席はほぼ満席のため、複数人でチケットを予約している場合は離れ離れに座らざるを得ないという流れにもなりかねません・・・・。
また、チケットには車両番号が記載してありますが、車両番号の特定が難しい時があるため、時間に余裕を持って乗ることをおすすめします。
たいていは列車の外の窓ガラスに車両番号が貼ってありますが見当たらないことも多々あります。
そんな時はとりあえず列車番号だけは確認して乗り込みましょう。車内で移動ができるため、とりあえず正しい列車に乗れさえすれば座席は後から見つけられます。
二等席の車内
一等席はやはり快適です。
実際に一等席に乗ってみた感想の記事も参照ください。
ブラショフの見どころスポット
ブラショフの鉄道駅は観光スポットである旧市街から少し離れています。
スーツケースなどがあると徒歩では厳しい距離なのでバスかタクシーがおすすめです。
バスはバスロータリー付近の券売機で一回券を購入(現金)でき5レイほどです。私たちは手っ取り早いタクシーを最初に検討しましたが、ぼったくり感が満載のドライバーの客引きが激しく、旧市街まで50レイ(約1500円)と言われました。
あり得ない高額さのためバスにしました。
4番のバスに乗り10分くらいで旧市街の入り口に着きます。
特にボタンを押さなくても停留所では毎回停車するため心配は無用ですが、ドアを開けるためにボタンを開ける必要がある車両があるため注意が必要です。
旧市街は数時間で歩き回れる程度の規模です。
可愛らしいトランシルバニアの民芸品を購入できるお土産屋さんはこちらがおすすめです。
たまた通りかかって見つけたのですが、お店の人も感じがよく、大量生産の安物土産ではなくきちんとした民芸品を扱っています。
黒の教会(9レイ)は外観だけでも見ごたえがあります。
中に入る場合、特に冬季の場合は時間に注意が必要です。
トゥンパ山からの眺めはとても綺麗でおすすめです。
10月は少し寒いですが紅葉を見ることができ、時期によっては綺麗な夕焼けが見れそうです。(私たちは冬季時間だったため、日が暮れる前の16時半にロープウェーが終了してしまい見れずでした。)
ロープウェー乗り場を見つけてチケットを購入し(往復17レイ)、建物の中の階段で乗り場まで上がります。
残念なのが、ブラショフの街を見渡せる眺めのいいスポットが、ロープウェーで頂上について降りたところのみなので、降りたら必ず景色を楽しんでください。
時間がある場合は、ハイキング感覚で徒歩で下ることもできます。
ブラン城への行き方
ブラショフからブラン城へはバスが出ていますが、旧市街からも鉄道の駅からも出ておらず、Autogara2という別のバス乗り場まで行く必要があるため、私たちはホテルからタクシーを利用しました。
外国人でもルーマニアのSIMカードをスマホに入れてインターネット接続ができればアプリで簡単かつ安心してタクシーを利用できます。
ルーマニアはインターネット事情がとてもよく、破格で利用できる携帯のプランについては以下の記事を参考にしてください。
また、ブラショフのみならずルーマニアのタクシー利用については後ほど説明します。アプリを利用してタクシーを呼んで、価格交渉をします。
ルーマニアではタクシーの長距離利用は、往復の料金を求められることがあります。
ブラショフからブラン城へは車で40分程と離れているためドライバーからは片道利用ならば100レイ、往復利用ならば130レイと言われ、ブランで二時間待機してくれるというので往復130レイで(約3,900円)合意しました。
実質4時間くらいチャーターしたことになるため、この金額は極めて良心的です。また、ドライバーはとても誠実で安心して利用することが出来ました。
ブランは、ブラン城の周りに屋台やレストランが集まっていて短時間で見ることができます。
この屋台のグラーシュスープ(ハンガリーの牛肉スープ:15レイ)が最高に美味しいです。
ブラン城は中は狭く迷路のようになっています。
要塞としての役割を果たしていたため派手さはなく質素な感じです。入場料は35レイ。
さほど大きいお城ではありませんが、狭いため観光客が殺到すると出てくるのに一時間以上かかるのでその心づもりが必要です。
ブラショフのおすすめのホテル&レストラン
私たちは旧市街の入り口付近のトゥンパ山側にある家族経営のCasa Reimsという小さいホテルを予約しました。
ホテル予約はBooking.comがおすすめです。
旧市街のメインストリートまで徒歩数分で、夜は静かなエリアです。
ツインの部屋で56ユーロ/部屋とコスパがよく部屋も清潔でスタッフも温かく全体的に満足のホテルです。
ただ、大きなスーツケースがある場合は玄関の中の階段がきついかもしれません。エレベータもあるかもしれませんが要確認です。
夕飯はこちらのルーマニア料理のレストランがおすすめです。
「Casa Romaneasca」地球の歩き方でも紹介されてますが、雰囲気、お料理、そしてコスパがよく私たちは大満足でした。
旧市街から10分くらい歩きますが、夜でも危険は感じませんでした。
おすすめなのがスープで「Ciorba Ardeleneasca de Cartofi」というトランシルバニア風のクリーミースープです。
少し酸味があってスモークベーコンなどのお肉とポテトが入っていてとても温まります。
そしてぜひ揚げたてのルーマニアのデザート「パパナシ」をご賞味ください ^^
注文してから作るため早目にオーダーすると良いです。
シナイアへのアクセス
ブラショフからシナイアへは、列車で1時間ほどです。
こちらもオンラインでIR列車を予約する(一等席が12.9レイ、二等席が22.1レイ)とスムーズです。
ブラショフの駅
ホーム
まとめ
ブラショフへ行ったらぜひブランへ行くことをおすすめします。
観光地らしい屋台ストリートも楽しめて、古く味のあるブラン城も見ごたえがあります。
そしてぜひ携帯SIMカードを手に入れて、アプリでタクシー、ウーバー(Uber)を使いこなしてみてください。
タクシーは現金支払い、ウーバーはカードを登録しておき、事前に金額の幅を確認してから利用ができます。
例えばブラショフの旧市街のホテルから駅まででウーバーを利用しましたが、7-10レイと表示されて、実際到着して請求がメールに入りましたが8.21レイでした。
タクシーもウーバーもドライバーの評価を確認してから利用することが可能なため非常に安心です。
私自身、限られた時間でより充実した旅にするためにタクシーを利用することはかなり重要だと実感しました。
ルーマニアに関しては、地球の歩き方の情報がとても正確で重宝しています。
ルーマニア観光でブカレスト以外も訪れる予定の方はぜひ地球の歩き方を持ってくることをお勧めします!
ブカレストに宿泊し、近郊都市へ観光に出かけたい時に、ブラショフ、シナイアはとても最適です。
ブラショフもシナイアも自然が豊かで山や坂があるため、もし大きなスーツケースで旅行をしている場合は、ブカレストに置いてくるのがおすすめです。
宿泊したホテルで無料もしくは少額で預かってくれることが多いので、リュック一つで一泊旅行をするのがベストです。
シナイアの駅舎内には荷物を預かってくれる有料のサービスもあるため、それを利用するのがおすすめです。
さて、次回はブラショフからシナイアへ移動します。