旅好きなみなさん、こんにちは!
前回に続き9泊10日のスウェーデン&南フランス旅のレポートをご紹介します。
今回はデンマーク・コペンハーゲンからスウェーデン・マルメへの電車旅、そしてヨーテボリ、ストックホルムへの電車旅についてお話します。
私はスウェーデンに数年住んでいたため、ストックホルムやヨーテボリ以外のスウェーデン国内の色々な都市を一人旅してきました。
一番安価で効率よく、そしてもちろん安全な旅の方法をご紹介します。
旅の目次
- ブカレストのアンリコアンダ空港とルーマニアのLCC・ブルーエアー
- コペンハーゲンからスウェーデンへの入国、スウェーデン国内の鉄道移動
- スウェーデンのおすすめカフェとお役立ち情報
- 南フランス旅行記(Biot、Saint-Paul-de-Vence、Grasse、Cannes)
- 南フランス&モナコ旅行記(Antibes、Monaco)
ヨーロッパのでLCC利用のコツは、こちらの記事を読んでみてください。
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コペンハーゲンからマルメ、ヨーテボリへの電車移動
ヨーロッパの都市からスウェーデンの南部の都市(マルメ、ルンド、ヘルシンボリ、ヨーテボリなど)に行きたい場合には、実はフライトはデンマークのコペンハーゲンに降り立って電車で国境を越えて北上することもオプションの一つとしておすすめです。
コペンハーゲンのKastrup(カストルップ)空港からスウェーデンのマルメ市内へは電車で約20分(110kr=約1430円)ととても近いのです。
空港を出て電車マークの方へ進むと券売機があってマルメまでのチケットをクレジットカードで購入することができます。
普通列車のような感じで空いている席に座ることができます。
スウェーデンに突入した辺りでパスポートチェックが車内に回ってきます。
入国チェックなので、パスポートを見せて、スウェーデン滞在目的と何日間滞在かと聞かれるため普通に答えましょう。
これは島国出身の日本人からするととても面白い光景で、以前は乗車時にデンマークのホームでパスポートコントロールが行われていました。
空港からÖstersund tågという鉄道でマルメを経由して、ヨーテボリまで3時間半(約400kr)で快適な電車旅をすることができます。
マルメからヨーテボリは時間帯にもよりますが少なくとも1時間おきに運行していて、土日も運行しています。
いづれも当日、空港や駅の券売機で購入が可能で一等席でない自由席のチケットでも、空いているところに自由に座ることができます。
時刻表はこちらのサイトが分かりやすく便利です。
たまにインターネットで事前購入している人が、座席を予約していて、「ここ私の席です」とやって来る場合があるので、その際は笑顔でその席を譲り、別の空いている席に移ればよいです。スウェーデン人はみんなこのように対応します。
恐らく90パーセント以上がデイリーに利用している地元民のため、空いている席に座っていればほとんど問題ないです。
スウェーデンは助け合い精神が旺盛なので、隣の席に荷物置いていても、混んできて人が来たら皆、荷物を動かして笑顔で席を譲ったり、「空いてますか?」と笑顔で声をかけてきて隣に座ってきたりするのが当たり前です。
車内販売もあり、電車によってはレストラン車といって一部車両がレストランとなっている電車もあります。トイレもあり基本的に清潔です。
鉄道の駅はマルメでもヨーテボリにも改札はなく、車内を検札が回ります。必ず回ってきますので、チケットを無くさずに持っておきましょう。
スウェーデンの電車あるあるですが、スウェーデンの電車には座席の横に必ずゴミ袋が配備されています。このごみ袋はスウェーデン特有な気がします。
このゴミ袋は手前に開くと背中側はフォルダーに付いたままなので、ゴミ箱のようになります。
ヨーテボリの交通事情
ヨーテボリではバス、トラム、電車が利用できます。バス、トラムは深夜は頻度が少なくなりますが一応24時間運行しています。
Västtrafik(ヴェストトラフィック)という会社の共通ICカード(SuicaやPasmoのようなカード)を持っているとどれでも乗車可能です。
ICカードの発行には50krのデポジットがかかりますが、払い戻し可能です。
ICカードでの乗車賃の支払いはヨーテボリ市内は一律30kr(2018年3月現在)で、スマホで購入する場合は27krです。
いづれも、90分間は市内エリアのバス、トラム、電車が乗り放題です。
支払い方法は、乗車時にカードリーダーにピっとかざすだけです。
最初にかざした時間から90分間は、例えば乗り換えた際にカードリーダーにかざしても料金はかかりません。
バス、トラム、電車は定期的に検札が回っていて、無賃乗車が発覚すると1,200krの罰金になります。外国人旅行客に対しても容赦ないので、必ず運賃は支払ってくださいね。
ちなみにヨーテボリ市外に行くには43kr(スマホ:39kr)で、カードリーダーにかざす前に「+」のマークを押してからかざします。こちらも90分間は乗り放題です。
観光でたっぷり使うには24時間および72時間乗り放題のICカード購入も可能で、例えばヨーテボリ市内であればそれぞれ95kr、190krです。
詳しい料金などの情報は英語サイトが充実しているVästtrafik公式サイトで確認できます。
ヨーテボリからストックホルムへの電車移動
ヨーテボリからストックホルムへは電車がおすすめ。
金額は200〜600krと時間帯や買う時期などによって異なり、所要時間は約3時半から4時間。
飛行機もあり、飛行時間は1時間程度ですがヨーテボリ中心部からバスで30分強かかり、更に出発1時間前までに空港にいる必要があること、そしてSASだと金額800kr前後なうえにストックホルムのアーランダ空港からストックホルム市内へもバス(所要時間は50分。
インターネット購入は99kr、現地購入は119kr。)や特急列車のアーランダエクスプレス(所要時間は20分。基本価格は280krだが各種割引あり。)などに乗らねばならず時間もお金もかかります。
そういうことでトータルで考えると電車がおすすめなのです。
電車はクレジットカード決済、メールアドレスへ送付するEチケットで乗車可能なため日本人観光客にもとても簡単で便利です。
また、よほど大量の荷物や高価な大型荷物をもっていない限り、スーツケースなどは車内の各車両にある荷物置きに置くことができるので心配いりません。
チケット購入は、こちらのSJ(スウェーデン国鉄)公式サイトで可能です。
ストックホルムのホテル事情
今回、たまにはまともにストックホルム観光をしようとホテルを予約しようとしたら、2か月前にも拘わらずとんでもない値段でした。
2月にストックホルムに来るのは初めてだったのですが、オフシーズンのはずがホテルはどこも夏の2倍近くします。
なぜだろうと考えた結果、分かったことがあります。これは恐らくスウェーデン特有の現象だと思います。
スウェーデンでは通常、時期に関係なく、週末の方がホテル料金が安いのですが、これには理由があると言われています。
平日はビジネスマンがターゲットのため、金額が高くても需要があるけれど、土日は観光客がメインのため価格を下げてホテルの稼働率を上げるためなのです。
この理論で考えると、2月のローシーズンこそ、そもそも2月に大型連休を設定している国は世界的にも少なく、ホテルはこの時期に観光客を見込んでおらず、ビジネスマンの出張や会議、企業イベントなどが多いため料金設定が軒並み高いということだと思います。
そこで私は初めてAirbnbを利用することにしました。
チェックイン・アウトの時間やハウスルール、キャンセルポリシーなどがポイントですが、安全な宿泊ができました。
ストックホルムはアパート不足で物件が高騰し、ホテルも全体的に高いです。
旅行の時期に合わせて、Airbnbなども上手く使いながらできるだけ安価な宿を見つけるのが賢いと思います。
ご参考までに、春から秋にかけて滞在する際に私が毎回利用しているホテルが、First Hotel Kungsbronです。
ストックホルム中央駅のアーランダ・エクスプレスの降り口から地上に上がって電車が下を通っている橋を渡ってすぐ左の通りにある、つまり中央駅の目と鼻の先にあるFirst Hotel系列のホテルです。
空港から大きいスーツケースを運んでもアーランダ・エクスプレスを降りて5分で着くという好立地でありながら価格は良心的(シングル朝食込10,000円程)です。
朝食も美味しく、その場でマシーンで絞って飲むオレンジジュースが最高です。豪華な朝食会場というより、シンプルで明るい食堂で、タマゴやハム、サラミなどに生野菜が数種類あり、パンの種類も豊富です。
スウェーデンチーズやスウェーデン風キャビアチューブなどもあり、スウェーデンの一般的な朝食を堪能できます。旧市街までも徒歩圏内(約15分)で、コンビニも徒歩数分にセブンイレブンがあります。
窓なしの半地下部屋が最安値ですが、寝るのみなのなので逆に静かで予約眠れるため私はたいてい窓なしをチョイスします。
スタッフは感じがよく、チェックアウト後も荷物を預かってくれて、コスパの高い満足のホテルです。
ストックホルム中央駅のコインロッカー
今回、宿泊先のAirbnbのホストのチェックインが19時以降のホストだったため、私は昼にストックホルム入りしてから街中をブラブラするのにスーツケースが邪魔でした。
そこで利用したのがストックホルム中央駅内のコインロッカーです。
ロッカーは大きさが二種類あり、4時間までもしくは24時間で60~90krです。
場所は分かりやすい明るいところにあるため利用に便利で安全です。
中央駅の地下階にあるCoopというスーパーとエスカレーターを背に15mくらい歩くと両側にあります。数も多いためほぼ確実に入れることができると思います。
預け方は、
注意!一度閉めて支払いが済むと、荷物の入れ直しはできないため、閉める前に確認しましょう。
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- 引き取り方は、
1.ロッカー群の真ん中にある液晶画面の「Press here to collect luggage」を選びます
2.預けた際のコードを入力します
3.自分のロッカーが開きます
詳しいロッカー情報はこちらの公式サイトから確認ができます。
ストックホルムの交通事情
ストックホルム市内及び一部郊外へはSL社のアクセスカードで乗車可能です。
ヨーテボリと同じようなSL社のICカードで、発行時に20krかかります。
ICカード利用の場合、一回の乗車に31kr(75分間乗り放題)を払うか、24時間125kr、72時間250kr、7日間325krなど乗り放題が可能です。
ただし空港へは行けません。
一回ごとの乗車券購入も可能ですが、44krとかなり高いため、ICカードの利用をおすすめします。
SlussenとDjurgården間のフェリーや80番、85番、89番のフェリーも利用可能です。
乗り方はバスは前からのみの乗車でカードをピッとあてるだけ。
降りる時は事前に車内の赤い「stop」ボタンを押して知らせて、あとは降りるだけ。
地下鉄や郊外への電車は(pendeltåg)は、改札があるため改札でICカードをピッとあてて中に入り、出る時はそのまま改札を抜けることができます。
注意したいのが、地下鉄や郊外への電車は、改札からホームへの距離がとても遠いことがよくあります。時間には余裕を持ってホームへ行きましょう。
また、路線によっては短い電車(kort tåg)があります。電車に乗る際は電車の長さを気にしてホームの上の表示に注意し乗りそびれないようにしましょう。
ストックホルムのSL社の利用について詳しくはこちら公式サイトをどうぞ
Arlanda(アーランダ)空港へのアクセス
空港までは特急列車のアーランダ・エクスプレスか空港バスが便利です。
時間を重視するようであればアーランダ・エクスプレスがおすすめで、中央駅から空港まで20分と最速で、成田エクスプレスのような快適さです。
最低でも15分おきに運行していますがお値段は高めで280kr(往復券は540kr)です。複数人割引や事前購入割引もあるため、アーランダ・エクスプレス公式サイトでできるだけ安く購入するのがおすすめです。
時間に余裕があるようであれば、個人的には空港バスがおすすめです。
中央駅からだと45分間の乗車時間です。
空港や街中の券売機、また運転手から購入の場合は片道119krですが、インターネットもしくはアプリでの購入だと99krとお得です。
スーツケースはバスのトランクに入れることができ、夜中でも20分間隔で運行しているためとても便利です。セーデルマルム島からも乗車することができ、Hornstull駅前のバス停で乗ることができます。
ちなみにスカンジナビア航空のマイレージカード(EuroBonus)を持っている場合は、片道で99マイルを貯めることができます。
空港バスの詳しい情報はこちらから
アーランダ・エクスプレスの詳しい情報はこちらからどうぞ
ストックホルム・アーランダ空港のWifi事情
アーランダ空港では100MBもしくは3時間までFREE WiFiが使えます。
一度繋ぐとそこから3時間となるため、長時間の乗り継ぎの場合は、繋ぎ始めるタイミングに注意が必要です。
無料範囲を超えると繋がらなくなり、以下の料金体系で有料接続が可能となります。
– 1h:49kr
– 24h:129kr
Norwegian air(ノルウェージャン・エアー)でフランス・ニースへ
ストックホルムからニースへの移動はノルウェージャン・エアーを利用しました。
ヨーロッパ内に手広く就航しているためLCCを上手く利用して安く移動する際には便利です。
今回は荷物があったため「Low fare+」というクラスのチケットで、 20kgの預け入れ荷物と10kg(55×40×23cm)の機内持ち込みが可能で、96.02ユーロでした。
公式サイトでの購入が一番お得だったのでご利用の際は公式サイトをチェックしてみるとよいでしょう。
ノルウェージャン・エアーはLCCですが、さすが北欧の航空会社という感じで座席の足元がゆったりと広いです。
機内サービスは全て有料なので、食べ物は事前にスーパーなどで買い込んで持ち込みするのがおすすめです。
さて、ついに北欧に別れを告げ冬でも比較的暖かいと言われる南フランスへ飛びます。
その前に、続いてはスウェーデンのおすすめのレストラン、カフェをご紹介したいと思います。